『陸王』~マラソンの小説を読んで熱くなれ!~
タイトル
ページ数
588
読みやすさ ☆
取り入れやすさ ☆
対象ランナー
マラソンをしない人も全員
著者の経歴
1998年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞。
2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を受賞、2011年『下町ロケット』で第154回直木賞三十五賞を受賞。
他の作品に、半沢直樹シリーズ、花咲舞シリーズ、『ルーズヴェルト・ゲーム』などがある。
内容
100年続く足袋屋「こはぜ屋」が生き残りをかけて足袋形のランニングシューズ「陸王」の開発に挑みます。
裸足感覚に近い足袋の特長を活かし、足に負担の少ないミッドフット着地走法の習得ができるシューズとしてマラソン業界に参入を試みます。
箱根駅伝5区で脚光を浴びた茂木は実業団でケガに苦しんでいました。
そんな中ケガのしにくいミッドフット着地走法が習得できるからぜひ履いて欲しいとこはぜ屋の社長宮沢に陸王を薦められます。
実績のないシューズに抵抗がありますが、自身の進退もかかっており何かを変えなければと陸王採用を決意します。
宮沢と茂木の人生をかけた戦いの物語です。
感想
ドラマで『陸王』を知りました。
フルマラソンを一度完走した頃だったと思います。
毎週楽しみに観ていて、最終回の結末が早く知りたくて小説を買っちゃいました…(^-^;)
今はNIKEの厚底シューズが話題になっていますが、この時はケガをしにくいというミッドフット着地走法が話題になりました。
『半沢直樹』や『ルーズヴェルトゲーム』など、作者の知識の深さ凄すぎです。
ミッドフットについては、正直なところ『陸王』意外では全く調べたりしていないので勉強しようと思います。
物語の内容としては、こはぜ屋社長の宮沢、ランナーの茂木、シルクレイの飯山、シューフィッターの村野、就職活動に苦戦する大地の苦悩や葛藤が共感でき、読みながらずっと応援していました(笑)
走る人も走らない人も登場人物の誰かの言葉や考え方に共感できるところがあると思います。
表紙にもあるように、自分を変えたいと思っている方はぜひ読んでみてください。
力が湧いてくると思います。
本が苦手という方はドラマのオンデマンドがあるようです。
一人、ドーピングで捕まったので再放送はないと思います(笑)
永久保存版はこちら↓
とびしまランナー (@tobishimarunner)
https://twitter.com/tobishimarunner?s=09